【UNIDO案件】レポ_ガーナ向けに納品した色彩選別機について
水分計に続き、ガーナでのUNIDO案件で納品した色彩選別機について、レポします。
案件概要は水分計と同じではありますが、もう一度おさらいとして説明させて下さい。
本案件の目的は、ガーナのコメ小規模農家にて女性グループが担う収穫後処理ビジネスを支援し、作業効率と生産性を上げ、コメの品質の向上を目指すというものです。収穫後から精米までの行程に役立つ高品質な収穫後処理機材が求められ、精米機、石抜き器、水分計、小米選別機、色彩選別機を納品しました。今回は、そのうちの色彩選別機についてのレポとなります。
なぜ色彩選別機?
収穫後の米は写真のように白い米の他、異物や変色した米が多く混ざっています。これらの色を識別し、自動で白い米と分別してくれる機械が色彩選別機です。

ガーナを含め、多くのアフリカの稲作地域では、米の選別作業を女性グループが手作業で担っています。多くの女性が時間と手間をかけて丁寧に作業されていますが、市場に出回る国産米には異物や変色した米が混入していることも多く、国産米の価値が上がらない、安定した収入に繋がらないという問題を抱えています。
(写真)
本案件で訪れた女性グループの作業小屋にて、女性たちが手作業で米を選別している様子



納品・トレーニングの様子
本件では色彩選別機を2台、ノーザン州ミオン郡(Mion District)の2件の農村グループに、それぞれ1台ずつ納品しました。
納品させて頂いた色彩選別機は日本企業が開発された高性能な小型のもので、1時間に最大約700㎏分の米の選別が可能です。観察部にはLED照明が採用され長寿命、操作もシンプルで、現地のニーズに合ったものかと思います。

現地からの事前のお話では、工事は済んでいると聞いていたのですが、電源等が準備出来ておらず、弊社エンジニアが突貫で機材の据付に必要な工事を行いました。弊社の代表も色彩選別機の据付作業に参加しました。


据付が終わり、トレーニング開始です。女性たちが機材の周りに集まり、真剣にエンジニアの話を聞いてくれています。

不良品受箱に排出された、異物や着色米を観察する参加者たち。男の子も熱心に観察してくれています。

(写真下)左が色彩選別によって選別された白米、右が不良品として排出された着色米などです。


注:ガーナ北部で食べられるお米は、パーボイルド米と言って籾の状態で一度茹でる工程が入ります。そのため、選別後もすこし灰色がかった精米になります。
今回のような色彩選別機を導入することで、以下のメリットが期待できます。
・選別作業にかかる時間と手間の削減
・人為的な異物混入のミスを防ぎ、品質の高い米を安定して市場に提供できる
これらのメリットが、農家の作業効率と収入の向上に繋がると思います。それらの効果を実感出来るようになるには、少し時間がかかるかもしれませんが、継続的に機械を使って頂けるよう、弊社も引き続きサポートする所存です。

